介護福祉士の資格について
介護福祉士資格の取得方法は、大きく分けて二つあります。
一つは厚生労働大臣が指定する介護福祉士養成施設(専門学校など)を卒業し、介護福祉士登録簿に登録するという方法です。
入学資格は高等学校卒業(もしくはそれに準ずる者)となっています。
これについては将来、国家試験を受けなければならないと変更される可能性があります。
もう一つは、国家試験を受験して合格することです。
この試験には受験資格があり、介護等の業務に3年以上従事したもの、または、高等学校又は中等教育学校(それぞれ専攻科を含む。)において福祉に関する所定の教科目及び単位数を修めて卒業した者、となっています。
実務経験については、どのような施設や事業所が対象になるかについて明確に定められており、自分の親の介護をしたというようなものは含まれません。
このように、国家資格であるという点が、同じ介護職でもホームヘルパーとは決定的に違う点です。
ホームヘルパーは厚生労働省が認定した講習事業者の講習を終了すれば資格を得られる認定資格です。
介護福祉士の資格は、その取得者が介護に関しての専門知識や技術など優れた能力を持ったスペシャリストであることを示しています。
介護福祉士の資格はどうしてできたの?
介護福祉士という資格が制定されたいきさつについて、少し見てみましょう。
高齢者にしろ障害者にしろ、介護というものは以前はその家族が行うのが当たり前と見なされていました。家族の中でも特に女性がその役割を担い、心身共に大変な負担となる労働を、多くの場合、娘や嫁といった立場の女性が1人で抱え込んできたのです。
しかし現代では、核家族化や女性の社会進出が進み、介護に対する社会の認識も変化してきました。その上に少子高齢化の進行により、介護を必要とする人は著しく増える一方で、介護を担う若い世代は減っています。
このように家庭での介護力が低下してきたことを背景に、1987年に「社会福祉士及び介護福祉士法」が制定され、その中で介護福祉士が国家資格として制定されました。
その後2000年には介護保険法がスタートし、介護ビジネスがますます活発化します。そうした中で、各施設や医療機関、それに行政機関などでも質の高い介護職が求められるようになりました。
福祉に関する相談・支援を依頼することができる専門的知識を有し、家庭での介護に限界を感じる家庭の頼れる存在として、各施設での介護の指導的役割を果たすエキスパートとして、その専門性が大きく期待されています。
介護福祉士の資格取得メリット
介護の仕事をしたいならば、介護福祉士の資格を取得しておくことは大きなメリットがあります。
介護福祉士は国家資格ですから、その資格を持っているということは、その人が介護のスペシャリストであると証明してくれることになります。
介護福祉士の職場は多岐にわたり、社会福祉士施設・老人ホーム・在宅支援サービス事業者・障害者施設・医療関係・ケア付マンション施設・デイサービスセンター・行政機関等々がありますが、雇用する側としてはやはり国家資格である介護福祉士を求めています。その傾向は今後もますます強まっていくと考えられています。
介護福祉士であれば、介護に関する専門的な知識と技術をすでに十分身に付けているため、改めて教育する手間が省けますし、ヘルパーさんなど他の介護職の人たちにたいして指導的役割を果たしてもらえるからです。
そのため、施設や企業によっては、ヘルパーが介護福祉士の資格を取得できるよう、支援をしてくれるところもあるほどです。
介護福祉士の資格は一生有効ですから、今後も高齢化が進む中、いつでもどこでも就職先には困らないと言えるでしょう。
介護福祉士の資格取得方法
実際に介護福祉士の資格を取得するにはどうすればよいのか、というのは気になるところだと思います。
そこで、当ページでは介護福祉士の資格取得方法についてみていきたいと思います。
ホームヘルパーは1級を除き、国の定める講習を受けることにより、資格を与えられます。これは認定資格と呼ばれるものです。
一方、国家資格である介護福祉士の資格を取得するには2通りの方法があります。
1つは、3年以上の実務経験を積んで、筆記、実技の国家試験を受ける方法です。
実務については、ホームヘルパーはもちろんのこと、看護助手、寮母(父)、介護員、介護職員なども含まれます。
そして、高校の専攻において年限2年以上の所定の科目、単位数を修めた場合も実務3年と同等にみなされます。
医師や看護師、準看護師などの医療従事者は資格対象外となります。
3年以上の実務といっても規定があり、従業期間1095日以上、従業日数540日とされています。
従業日数とは実際に業務を行った日のことです。実稼動の日数と言えば分り易いでしょう。
介護関連の職場で実務を積んだ場合は、実技試験に関しては、難なくクリアできるに違いありません。
当ページでは、介護福祉士の資格について掲載しています。主に「介護福祉士の受験資格」や「介護福祉士の資格取得メリット」「介護福祉士の資格取得方法」などについて紹介しています。